
CFexpressとは
CompactFlash(CF)カード、CFastにつづき、今回は次世代の高速ストレージとして注目のCFexpressについて話をします。
CFexpressはハイエンドのデジタル一眼レフカメラや高画質ビデオカメラ向けに搭載が進み、小型/高速/大容量ストレージカードとして、コンシューマー市場では既に一定の認知を得られている製品です。
一方で、産業機器向けストレージという市場においては、CFexpressは今のところCFastほどの普及状況ではないのが現状です。
とはいえ、CFexpressには高速大容量以外の特長として
●小型/薄型/コンパクト
●CFast同様にケースに入っている形状で取り扱いが容易
●PCIe I/F、NVMe採用のため、PCと親和性が高い
●CFast同様に、固定ディスク/リムーバブルディスクどちらでも使える
などのメリットが多くあり、今後のストレージの大容量化や高速化が進む中で、産業機器向け分野においてもCFastに代わるデバイスとして採用の拡大が見込まれます。
CFexpressの成り立ちとXQDカードの話
CFexpressも、CFA(CompactFlash Association)の規格の一つであり、CFastの後継的な位置づけ製品です。
ただし、成り立ちとしては実はCFastの直系の後継規格ではなく、先行して規格化されたXQDカードの後継規格となります。
XQDカードは、デジタルカメラのデータ保存として使われていたSDカードやCFカードの後継として、CFAによってPCIe I/F Gen2に対応したXQD規格として、2011年に策定されました。
このXQD規格に則ったXQDカードがリリースされ、デジタル一眼レフカメラに採用されました。
このXQDカードは高速大容量に対応したため一定の広がりを見せました。
しかしながら、映像の高画質化のよるデータ容量の増大化への対応や、映像機器の進化にともなうRAW画像やHD映像のPC上での編集に対応など、高速かつ拡張性やPCとの親和性の高い規格の要望が高まり、CFastも包括するようにXQDカードと同じ形状にてCFexpressカードが2017年に規格化されました。
そしてCFexpressへ
このように、XQDカードと同形状のサイズで、PCIe Gen3、NVMe1.2のスペックとしてCFexpressが2017年にver 1.0として規格化されました。
続いて、2019年に発行のver 2.0規格では、ver 1.0で規定されたXQDカードのサイズをType Bとして、より小型のType Aと、より大型のType Cの3サイズでの規格展開となり、この際にNVMe1.3にも対応しています。
このver 2.0 規格のリリースに対応し、CFexpress Type Bの製品が大手メモリカードメーカーにより準備されたことで、大手デジタル一眼レフカメラメーカーが対応モデルを順次リリースしたという後押しもあり、一気に市場での認知度が上がった規格となりました。
その後、小型なType Aカードに対応したカメラ機器も発売され、市場への普及が広がりました。
なお、Type Cカードの方は業務用カメラ向けと言われていましたが、普及は進んでいないようです。
2023年にはver 4.0規格が策定され、PCIe Gen4に対応したことで規格上の速度が2倍高速になっています。2024年にはver 4.1が発行されていますが、ver 4.0と機能面での差はありません。
CFexpress規格一覧
以下にCFexpress規格を表でまとめてみました。


規格比較
せっかくですので、CF/CFast/CFexpressを比較してみました。

CFexpressの今後
現状CFexpressはコンシューマー機器向けのメモリーカードとしての用途がほとんどですが、それゆえにType Bカードについては市場への普及が進んでいるため、今後の産機業界で組み込み機器向けのPCボードにCFexpressコネクタの搭載が広がれば、それをきっかけにCFastに代わるメモリーカードとして普及するものと考えられます。
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