CFast とは

CFast とは

CFastについて

前回のCompactFlash(CF)カードに続き、今回はCFastについてお話していこうと思います。
ご家庭でパソコンなどを使われるような一般の方にとっては、CFastはあまり馴染みがない製品かと思います。
CFカードの後継的な立ち位置で規格化された製品だという側面もあり、プロ向けのハイエンドなデジタル一眼レフやビデオカメラでの採用が主だったため、一般のパソコンユーザーよりも映像クリエイター向けのストレージという印象のほうが強いかもしれません。

一方で産業機器向けストレージという市場においては、CFastは
●小型/薄型/コンパクト (CFカードと同じ外寸法)
●取り扱いがしやすい (M.2のように基板が剥き出しでなく、取り扱いが容易なケースタイプ)
●SATA I/Fのデバイス (汎用性の高いインターフェースを持つデバイス)
●SATAコネクタ (22pinのCFastコネクタで、CFカードの50pinコネクタよりも挿抜に強い)
である点が、産業機器の組み込み用途には有利に働くため、まだまだ主流なフォームファクターであるという側面を持つ製品でもあります。

このような背景から、弊社取り扱いのSSD製品の中でも販売数が多い製品となっております。

CFastの規格

CFastもCFA(CompactFlash Association)規格の一つであり、CFカードの次世代規格として策定されたものです。
なお、CFastの規格策定には弊社のスタッフが参画し、規格化に協力させていただきました。

CFast規格ver1.0は2009年に規格化され、2010年に一部修正のVer1.1としての発行を経て、Ver2.0が2012年12月に規格化されて以降、現在まで続いています。
このため、現状CFastというと、このVer2.0に対応した製品を指します。

CFカードとの違い

外形サイズはCFカードと同じながらCFカードのPATA I/Fとは異なり、CFastはSATA I/Fを持つSSDとなります。
見た目の最も大きな違いは、インターフェース変更に伴うコネクタ部の形状です。
コネクタが変わったことでCFカードのようなpin曲がりのリスクは減り、挿抜作業が容易になっています。

ちなみにCFastの寸法は規格上で、
 Type-1: 36.4mm(1.433インチ)×42.8mm(1.685インチ)×3.6mm(0.1418インチ)max
 Type-2: 36.4mm(1.433インチ)×42.8mm(1.685インチ)×5.0mm(0.1968インチ)max
と規定されており、CFカードの厚み3.3mm(Type-1)よりも、ほんの少し厚めの形状となっています。
なお、現在市場で流通しているのは、Type-1がほとんどです。

CFastのメリットについて、その他のSATA I/Fの代表的なフォームファクターと表2にて比較してみました。

この表からもわかるように、パッケージのサイズが小さいことや、メンテナンスなどでCFastを交換する際のケース形状による取り扱い易さなどで、産業機器向けの機器にCFastを選択されるお客様もまだまだ多くいらっしゃいます。

CFexpressが出ていても、産業機器の業界ではまだまだ主役級

今回は、SATA I/Fを搭載し、産業用機器で広く普及しているCFastについてお話してきました。
NVMe(PCIe)接続であるCFexpressなど、より高速な次世代規格への移行は進みつつあるものの、CFastは小型のケース形状/SATAによる汎用性/取り扱いの容易さ、といった強みがあり、産業機器分野においては今もなお代えがたい製品であり、第一線で活躍し続ける主役級のストレージデバイスです。
弊社でも、産業用途に向けたCFast製品を取り揃えておりますので、あわせてご覧ください。

次回は、今回も少し触れた次世代規格CFexpressをテーマにお話しする予定です。

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