
CompactFlashカード
SDカードを取り上げましたので、CompactFlashカードも取り上げないと…。ということで、今回はCompactFlashカード(以降CF、CFカード)についての記事となります。
もちろん弊社ではCFカードを現在でも継続して販売しております。CFカードは弊社取り扱いのストレージ製品カテゴリーの中でも古くからモデルチェンジを繰り返しながら販売している製品でもあります。
簡単そうに見えて、実は少しわかりづらいところもありますので、がんばって説明していきたいと思います。
リムーバブルディスクと固定ディスク
さて、説明の前に前提のお話をしておきます。ここが今回の記事の重要ポイントです。
CompactFlashカードの同じ形状で、2つのカテゴリーが混在しています。具体的には
●CFカードと言われるリムーバブルディスクの規格(ディスクの抜き挿し使用が前提)
●1インチATAと言われる固定ディスクの規格(ディスクを挿したまま使用)
の2種類となります。
この1インチATAはPATA(パラレルATA) I/Fの製品を指します。
同じ外形寸法のSATA(シリアルATA) I/Fの製品は、皆さまご存知のCFastと呼ばれているものになります。
この記事上では区別を明確にするため、以降、1インチATAを便宜上『1インチPATA』と呼称させていただきます。ご理解のうえ、本記事をご覧ください。
ちなみにCFカード(Type I)の寸法は規格で決まっており、
36.4mm(1.433インチ)×42.8mm(1.685インチ)×3.3mm(0.130インチ)
となります。
ただ、なぜこれが1インチ(=25.4mm)ATAと呼ばれるのかは本記事では説明を省きますので、よければ皆さまでお調べください。
CFAとATA
CFカードは、1994年にサンディスク社により開発されました。
このためCompactFlashはサンディスク社の登録商標になっています。
その後CFA(CompactFlash Association)が設立され、CF規格1.0として規定されました。
今や一般的な市場でほぼ見なくなったPCカード(PCMCIAカード) よりはコンパクトなのでCompactFlashカードと命名されたそうです。
1インチPATAの方は、ANSIにてATA(Advanced Technology Attachment)規格として規定され、小型HDDドライブの互換品としてのTrue IDEモードがメインの動作モードとなります。
小型HDDといえば、初期のiPodに搭載されていたは1.8インチのHDDが有名でしょうか?その後の1インチのHDDも、そこそこ普及していたように思います。
インターフェースの違い
以下に、弊社製品として販売中の1インチPATAとCFカードの、それぞれの対応インターフェースを表にして比較します。(詳細は省いていますのでご容赦ください)
表1:動作インターフェース比較(弊社製品にて比較)
| 項目 | 1インチPATA | CFカード |
| 対応規格 | ANSI ATA | CFA |
| 形状 | 1.0 インチtype(CFコンパチブル) | 50 ピン2 ピースコネクタ TypeⅠ |
| 端子仕様 | コンパクトフラッシュ50ピン | コンパクトフラッシュ50ピン |
| インターフェースモード | IDE インターフェース PIO mode 0-4 Multiword DMA mode 0-2 Ultra DMA mode 0-4 ATA command set compatible | PC カードメモリモード PC カードI/O モード True IDE モード(電源投入時の設定で動作) |
| 端子ピン配置 | モード共通 | 各モードで少し異なります |
| 製品出荷時 | 未フォーマット | フォーマット済み(形式は容量による) |
| 特長 | 固定ディスク運用 ・OS起動用途可 ・パーティション対応可 | リムーバブルディスク運用 ・True IDEモードでも使用可 |
表にあるように、CFカードであってもTrue IDEモードに切り替えられるようになっており、便利ではありますが、少し分かりにくい部分にもなっています。
古いけど、意外と速い転送速度
対応規格が古いため、転送速度が遅いイメージがあるかもしれませんが、弊社ラインアップの製品では対応しているUltra DMA mode 4であっても規格理論値が最大66.6MB/sとなりますので、実際の転送速度においてもSDカードに劣らない程度の性能になってきます。
※最新CompactFlash6.0の規格上ではmode 7(167MB/s)まで規定されています。
このように転送速度がそこそこ速いことから、少し前のデジタル一眼レフカメラまではCompact Flashカードが多く採用されてきていました。
まとめ
前述のとおり、少し前のデジタル一眼レフカメラまではCompact Flashカードが多く採用されていたため、一般的に見てもそこまで枯れたデバイスという感じはしないかと思います。
また、産業機器向けの市場で見た場合、全体的には減ってきているものの、息の長い機器に対して継続なご採用をいただいているデバイス製品でもあります。
今回は、CompactFlashとして、CFカード/1インチPATA製品の違いを中心に説明させていただきました。いかがだったでしょうか。 次はCfastをテーマについて書く予定です。
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